また抗生物質などの薬の副作用でも脱毛が起こり、患者に精神的負担をもたらす。主に頭髪において失った毛を補いたい場合、かつらや植毛の技術などが用いられる。そして脱毛の進行を抑えるための育毛剤なども開発されている。脱毛の原因となる皮膚疾患やその他の病気を治療することも重要である。なお、もともと生えていた毛を失う脱毛症に対して、生まれつき発毛がないか、あってもわずかな場合は無毛症として区別される。
円形脱毛症(通称:十円ハゲ)とは、頭に十円玉大の脱毛部分が出来る病気の事である。一般的に男性型脱毛症とは原因が違うため区別される事が多い。
円形脱毛症の病毛部にリンパ球が多く集まってきている事から、自己免疫異常により毛根を攻撃しているのではないかと考えられている。特にアトピー性皮膚炎と円形脱毛症の合併には統計的有意差があると言われている。 俗に「ストレスで発症する」と言われているが、研究者の間では心理的なストレスやプレッシャーは脱毛症の増悪因子であっても、それが単独の病因ではないと考えられている。
何の前触れもなく頭髪に丸い脱毛部分が出来る。大きさはさまざまだが十円玉サイズで発見されることが多い。
症状が進むと脱毛が複数箇所に渡って出来、脱毛部分同士が結合して大きな脱毛面積になる多発性円形脱毛症になる。
髪の毛のみが全て抜け落ちる全頭型円形脱毛症もある。
重度のものでは、頭髪のみならず、ひげ・すね毛・陰毛など、あらゆる体毛が抜けおちる汎発型円形脱毛症がある。
セファランチンが健保適用であり、内服ないし静注が行われる。アトピー性皮膚炎同様、内服ステロイド剤など免疫抑制剤の投与により大幅な改善が見られるが、ステロイドの内服は胃潰瘍、骨粗鬆症など全身的な副作用のリスクがあるため、一般的には塗り薬のステロイド剤で様子見をする事が多い。しかし、外用ステロイドの病巣レベルまでの浸透性はさして高くないためか、塗り薬の効果はいまひとつの観がある。
他の治療としてPUVA療法(紫外線療法)があるが、近年は紫外線の悪影響を懸念する声が大きく、行われる頻度は減ってきている。比較的副作用が少なく小児にも適応となる治療としてSADBE、DPCPなどを用いた局所免疫療法(かぶれ療法)が本邦でも徐々に普及してきている。
頭髪を失うというのは本人にとってショックが大きく、引きこもりになったり、他人の視線に恐怖を覚える視線恐怖症や対人恐怖症になるケースも多く、それがまたストレスとなり治療の妨げになってしまう事もあり治療には周囲も気遣う必要がある。
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